我が家では、非常食を3段階に分けて備蓄しています。
①長期備蓄(5年程度保存できるもの)
②季節備蓄(3か月ごとに入れ替えるもの)
③回転備蓄(日常的に入れ替えるもの)
長期保存用と回転備蓄を取り入れているご家庭は多いと思います。今回は、その間の「季節備蓄」についてご紹介します。
季節備蓄とは?
「季節備蓄」とは、3カ月ごとに非常用品を入れ替える備蓄です。その名の通り、季節ごとに必要なモノを見直して入れ替えをする備蓄ルーティンです。我が家では、3月・6月・9月・12月に入れ替えを行うことにし、3ヵ月を意識しやすいよう「季節備蓄」と呼んでいます。
季節備蓄の目的① 好きなものを備蓄する
季節備蓄を取り入れる目的は、好きなものを備蓄するため。スーパーで売っているお菓子や飲み物、レトルト食品など、慣れ親しんでいるものを非常用に備蓄しておくのです。停電や災害で、突然日常生活が送れなくなった時、好きなものを口にすることで安心感をもたらしてくれます。
また、小さな子どもにとっては、お菓子や好きな食品こそが有事の際に生き抜くカギになります。みなさんのお子さんも、好き嫌いがあったり、まだ食べたさせたことがない食品もあるかと思います。新しいメニューを与えるとき、それがどんなに美味しいと大人が感じるものであっても、「抵抗して食べてくれない」ということが多々あるのではないでしょうか。
それは、子供の味覚が大人よりも敏感で、本能的に「危険」と判断する酸味や苦味を含むものがあるからです。基本的に味には以下の5種類があります。
| 甘味 | エネルギー源のシグナル |
| 塩味 | ミネラルのシグナル |
| うま味 | タンパク質(アミノ酸)のシグナル |
| 酸味 | 腐敗のシグナル |
| 苦味 | 毒のシグナル |
【甘味・塩味・うま味】は、生きていくために必要な栄養素を見抜くシグナルで、本能的に好む味とされています。
一方で【酸味・苦味】は腐敗や毒を見抜くシグナルで、経験とともに好みに変化するものと言われています。経験の浅い子供は、「危険」と判断して食べようとしない傾向にあります。また、発達障害児にはさらに食感に敏感な子もいます。
こうしたことからも、人間が本能的に食べて生きていくために、お菓子や飲み物など好きなものを備蓄することは、とても大切なことだとお分かりいただけると思います。
しかしながら、市販の(長期保存用でない)お菓子や飲み物は、賞味期限や消費期限が短いものが多く、気付いたら期限が過ぎていた…と事態になることも。
そこで、定期的に見直しを行って、期限切れになる前に入れ替えを行うのです。また、その時の嗜好に合ったものにアップデートする機会にもなるので、「季節備蓄」を取り入れることをおすすめしています。

季節備蓄の目的② 季節アイテムの入れ替え
非常用に備蓄しているものの中に、携帯カイロや乾電池、洋服などを備えている方も多いと思います。これらにも使用期限があったり、経年劣化で知らず知らずのうちに使えない状態になっていることも。また、子供や介護を必要とする方は、頻繁に備蓄品を見直して適した状態にしておく必要があります。3カ月ごとの見直し時に、チャックしておくとよい良いものの例として以下のものがあります。
| 携帯カイロ | 使用期限を過ぎていないか |
| 洋服 | サイズ、季節は合っているか |
| 電池 | 個数と型は適当か、液漏れしていないか |
| モバイルバッテリー | 充電したいものに適しているか |
| ライト、ラジオ等 | 正常に作動するか |
| オムツ | サイズ、数量は適当か |
| 離乳食・流動食 | 月齢や状態に合っているか |
| 常備薬・虫除け等 | 使用期限は過ぎていないか、用途は合っているか |
| 連絡先・保健証の写し | 変更はないか |
期限が迫っていたり、季節やサイズが合わないものがあったら、すぐに使ってしまうか、回転備蓄にまわして季節が終わる前に使い切ってしまえば無駄になりません。
季節備蓄の目的③ 防災意識を絶やさない
季節備蓄を見直す大きなメリットは、防災意識を持ち続けられることです。長期備蓄と回転備蓄があまり意識せずとも備蓄がかなっていることに対して、季節備蓄は3か月ごとに意識的に行うことで、避難生活で必要なことを想像し、入れ替え、管理するルーティンができます。
こうすることで、予期せずやってきた災害時に、個々に整えられた備蓄品を、すぐに使うことができるのです。備蓄は一度揃えたら完成するものではないので、常にアップデートして、日常に近い状態で避難生活を送れるよう管理し続けるようにしましょう。
棚卸パーティーで季節備蓄の入れ替えを楽しいイベントに
3カ月ごとの見直しって、なんだか面倒…。そう思われる方も多いと思います。
そこでオススメなのが、棚卸パーティーを開くこと。季節備蓄は、基本的に「好きなもの」を備蓄しておく方法なので、入れ替える食品も好きなものばかりになります。それを大放出して、楽しいイベントにしてしまうのです。賞味期限や消費期限が短くなっているものばかりだから、「むしろ食べてくれると助かる」というメリットもあります。例えば、こんなパーティーはいかがでしょうか?
■お菓子&ドリンクバー 子どもがいるご家庭で、お友達が遊びに来た時のおやつをテーブルやキッチンカウンターに並べて、好きなものを各々がお皿に取っていくビュッフェ形式に。「ひとり〇個まで」といったルールは子供同士の話し合いで決めさせて、社会性や自制心を養う機会にしてもよいと思います。
■大人のティー&アルコールタイム お取り寄せしたお菓子や、ちょっといいコーヒー、お酒やおつまみを季節備蓄に忍ばせておいて、ワンランク上のティータイム&アルコールタイムを楽しみます。毎日頑張っている自分へのごほうびタイムになるばかりでなく、楽しみがあることで季節備蓄の入れ替えを行う忘備にもなります。
■ホットプレートパーティー パウチのレトルト食品を使ったメニューで、ご家族やお友達とワイワイとホットプレートを囲みます。自分で焼く楽しさや、アツアツの美味しさも加わって、食欲も進みます。
棚卸パーティーの記録①
★カレーとカルボナーラソースで「フォンディパーティー」
今回棚卸された食品のうち、フォンデュに使ったのはコチラの2品。

カレーとカルボナーラソースをココットに移して、野菜やウインナーなどフォンデュしました。

カレーフォンデュは、カレー好きの子供たちに大人気のメニュー。苦手な食材でも、カレーにくぐらせてから食べると、楽しくて美味しくて克服できてしまうこともあります。
カルボナーラソースは、今回使ったものにはチーズが入っていて、ブラックペッパーをちょい足ししたらほぼチーズフォンデュでした。カリカリに焼いたバケットとの相性が抜群でした。
まとめ
■季節備蓄の目的① 好きなものを備蓄する
・平時と同じものを口にすることでの安心感
・お菓子やジュースでもOK
■季節備蓄の目的② 季節アイテムの入れ替え
・季節によって必要なモノを入れ替える
・育児や介護用品も適したものに入れ替える
・備蓄から外したものはすぐに使って消費する
■季節備蓄の目的③
・防災意識を絶やさない
■棚卸パーティー
・備蓄入れ替えをイベント化して楽しく行う








