【防災介助士】受験体験談 若い世代に広がってほしい、地域防災を支える介助・応急手当方法を学べる資格

    防災介助士は、防災に関する知識に加え、安全な介助・応急手当方法を学べる資格です。建物の耐震化や防災設備の設置が「ハード面」の防災とするならば、防災介助士は「ソフト面」の防災と言えます。学べる内容は多岐にわたり、災害のメカニズムや復旧復興に必要な知識、関連法規や制度、また避難行動要支援者・要配慮者への介助方法を実践方式で学ぶことができます。

    地域防災を支えるのは、若い世代であると思います。それは、体力判断能力を兼ね備えているから。そして、SNSやネットから情報収集をし周知拡散できるコミュニケーションツールを使いこなせるからです。

    平日、特に日中は、通学や通勤で自宅周辺から離れている人も多く、地域に残るのは高齢者や小さな子供がいる世帯、中学生までの子どもの割合が高くなります。有事の際、この地域に残った人たちが避難所まで移動するときに、若い世代の人たちの体力や土地勘情報収集・発信力語学力などが大きな助けとなるのです。

    さらに、応急手当や一次救命、危険を予見できれば、二次災害を回避しながら救護にあたることもできると思います。当然、自分の安全を確保した上でできる範囲で行えばよいのですが、地域防災を支える頼もしい存在であることを、若い世代の方々に知ってほしいと思っています。

    防災介助士とは、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定する民間資格です。主に、避難行動要支援者に対する介助を学び、有事の際「誰も置き去りにしない」「インクルーシブ防災」の実現のため、災害と介助の知識技術を身に着けられる資格です。

    災害の種類とその対策について学び、適切な備えと行動を心がけ、基本的な応急手当や介助方法を身に着けることができます。自分や大切な人はもちろん、災害時に居合わせた介助を必要とする人を適切に避難誘導する知識技術を学ぶ資格です。

    ■対象 誰でも可(小学生も受講可)

    ■受講料 27,500円(税込)※学割価格26,400円(税込)

    ■受講期間 申込から12カ月以内。期間内に課題提出、実技教習、筆記試験あり

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    公益財団法人日本ケアフィット共育機構HPより申込。受講料を支払う(銀行振り込み、またはクレジット1回払い)

    受講料:27,500円(税込)

    学割価格:26,400円(税込) ※詳しくはコチラ

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    教材と事前課題(100問)が届く。事前課題を提出し、合格(70点以上)すれば実技教習に進める。

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    都合の良い日程・会場を選んで申し込む。

    教習当日は1日間、朝から夕方まで。必ず動ける服装で出席すること(しゃがむ、持ち上げる、段差を歩く等をするため、スカートはNG)

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    実技教習終了後、そのまま筆記試験となる。

    3択問題が50問、50分間。7割以上正解で合格となる。

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    試験実施から2~3週間後に、合否結果が届きます。

    ■きっかけ 私たちが防災介助士を受けてみようと思ったのは、防災士資格を取得したばかりのころ。hannaは小学4年生(10歳)でした。ハード面の防災が各専門家や企業によって進められているのに対し、避難や応急手当などのソフト面への取り組みを自分たちができていないと感じたからです。特に災害発生直後は、119番や110番に助けを求めてもすぐには来てくれません。運よく避難所に身を寄せられても、災害発生数日は人命救助を優先させるため、自衛隊等の公助を受けることも難しいでしょう。災害発生直後から数日間は、自助(自分の命は自分で守る)と共助(地域やコミュニティで助け合う)で乗り越えなくてはならないのです。小学生とはいえ、できることはきっとたくさんある。そう考え、介助や避難誘導を学べる防災介助士の資格取得を目指して勉強を始めました。

    ■難易度 小学生でも、対策をすれば十分に合格できます。防災士と比べると、防災介助士の方がやや難しいと感じました。理由の一つは、範囲が広いこと。防災士の資格の範囲+介助・応急手当が範囲となります。二つ目は、問題数が多いこと。防災士も防災介助士も、3択問題を50分間で解答するのは同じですが、試験問題が防災士が30問に対し、防災介助士は50問あります。

    ただし、合格基準が防災士8割以上、防災介助士が7割以上の正解で合格なので、防災介助士の方がリカバリーは効くと思います。

    また、テキストや試験問題などにはルビはついていません。内容も多岐にわたり、専門的な言葉も出てきます。おおむね、中学生程度の漢字力と読解力があるとよいと思います。

    ■勉強方法 防災士の資格を取った際の知識が残っていたので、防災会介助士は子供(hanna)には自力で事前課題と試験に臨ませました。一緒に机に向かって勉強をするものの、基本的には分からないことは自分でテキストや防災士の教材を調べていました。

    ■試験対策 テキストと事前課題をきちんと勉強していれば、心配なことはないと思います。

    ■実技教習 私たちが参加した回は、十数名の受講者に対して2名の講師の方が教えてくださいました。未成年がhannaだけでしたが、当然大人と同じ課題と実技教習があり、私(mama)と別のグループでディスカッションやケーススタディー、応急手当法などに取り組みました。

    教習の中では、実際に車いすを数人で持ち上げたり、段差を超えたりもします。力がまだまだ弱くても、周囲の人との協力やちょっとしたコツで、人を乗せた重い車いすでも操作できることを実体験で学びました。

    また、三角巾を使った応急手当法では、hannaは当日初めてお会いした方とペアを組んで行いました。身長差もある中で、お互いに気遣いながら外傷の保護方法を実践していました。初対面の方に応急手当を施す(施してもらう)という、実際の災害時と同様のシチュエーションで大変貴重な体験をさせていただきました。

    ケーススタディーでは、与えられたシチュエーションでどのように介助・避難するかを数名ずつのグループで行いました。数分間で役やセリフ動作などを決めて発表するのですが、短い時間で作り上げるという緊張の中、皆さんとアイデアを出し合ってよい発表ができたと喜んでいました。

    ■試験 3択50問を50分間で解答します。時間の割に問題数が多いです。試験対策をテキストと事前課題で繰り返し行い、当日焦らないようにしておくことをおすすめします。

    ★防災士の受験体験記はコチラ★

    実技教習に参加するにあたり、分け隔てなく課題をいただき、受講生の皆さんと一緒に取り組めたことが、hannaにとって大きな自信となりました。年齢も住んでいる地域も様々な方たちと初対面で協働する…災害時と同じ環境で、介助方法や応急手当法を学ぶ貴重な機会をいただきました。

    「mamaと別のグループでよかった。すごく楽しかった!」と何度も言っていました。私のお節介がないことで、自立した考えと行動をもって皆さんと協働できたことに手応えを感じたようです。

    「守られる」子どもの立場から「守る」社会的な立場へ、大きく成長した瞬間だったと思います。

    お世話になりました日本ケアフィット共育機構の講師の皆さま、当日ご一緒した受講生の皆さまに、改めてお礼申し上げます。

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      小学生防災士「Hanna」と主婦防災士「Mama」の母娘による防災士ユニット。 「オシャレ×防災」をテーマに、地域防災の担い手となると若い世代と防災を繋ぐ情報を発信しています。 ★Hanna★ 防災士、防災介助士。 社会科の授業をきっかけに防災に興味を持ち、10歳で防災士と防災介助士を取得。LE SSERAFIMが大好き。 ★Mama★ 防災士、防災介助士、宅地建物取引士、保育士、児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーター。2児の母。